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【観光情報】バッタンバン州(Battambang Province)

基本情報

プノンペンから国道5号線で291km
面積         11,622 km
人口         約100万人

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ドンボーン・クロニュン彫像 昔むかし、ター・ドンボーン・クロニュン(ター=おじいさん、ドンボーン=棒、クロニュン=真っ黒)という名前の有名な隊長がいた。シャム軍(現在のタイ)との戦争の際に、隊長が棒を投げると、棒はこの地域のどこかでなくなってしまった。それ以来、この地域はバッドンボーン(バッ=なくす、ドンボーン=棒)と呼ばれるようになった。像は、州のシンボルとして1997年に建立された。国道5号線から州内に入ると最初にこの彫像が出迎えしてくれる。高さ8m。正座して両手にドンボーン・クロニュン(黒い棒)を捧げ持っている。これはカンボジアが独立したことを意味する。

州役所(Province Hall)

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Road 1にある州役所

1904年にクメール人領主の邸宅として建てられたが、1907年にフランスが役所として使用し、現在は州役所。

 

博物館(Museum)

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規模は小さいが充実している

バッタンバン州の遺跡から出土した貴重な彫像などを展示。クメール芸術の粋を堪能できる。開館:7:00~ 11:00、14:00~17:00。入館料:1ドル。

 

プサーナット(Phar Nat)

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バッタンバン庶民の台所

1930年に建設された市場「プサートム」は、その後プサーナット(待ち合わせ)と呼ばれるようになった。

 

フルーツビレッジ(Kampong Seyma Village)

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ザボンの収穫時期は9~12月

市街から6km。川沿いのコンポンサイマー村はオレンジやザボンの果樹栽培が盛ん。

 

クメールの伝統的な家(Ancient house village)

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市街から約3Km離れた村に、1900年代に建設されたカンボジアスタイルの家19軒が残されている。ポルポト時代、クメール・ルージュ軍は稲の倉庫やダイニングルームとして利用した。州観光局副局長のエン・プラッチ氏の提言により、観光局は2006年に村と家を保存し、公式に観光地として管理することにした。

 

プロホックマーケット(Prohok Market)

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市街から10km、州内で最大のプロホック(伝統的な魚の発酵食品)マーケットがある。

 

バノン遺跡(Banan Temple)

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5つの塔を持つバノン遺跡

11世紀末、テシャーヴァルマン2世によってバラモン教を奉るために作られたが、以後は仏教寺院となった。ロンヴェーグ時代にソノン王子が遺跡の中から刀を引いて国の未来を占い、祈りをささげた。以来、住民はこの遺跡を「バノン(祈る)」と呼ぶようになった。

 

ワットアェックプノン(Wat Ek Phnom)

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市街から約14km。遺跡は崩壊が激しい

11世紀初め、スーリャヴァルマン1世によって建てられたお寺。1977年(ポル・ポト時代)に虐殺刑務所として使用され、1週間に100人の人が殺害された。

 

プレックトァル(Prek torl)

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入場料5ドル(ボート代込み)

市街から105km。トンレーサップ湖沿いの野鳥のサンクチュアリ。欧米人観光客に人気。10月~12月には、ボートクルーズでトンレーサップ湖周辺に生息する野鳥観察を楽しむことができる。

 

コンピンプーイ灌漑施設(Kamping Pouy Irrigation System)

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手漕ぎボート5ドル、モーターボート10ドル(1時間)

市街から35km。ポル・ポト時代に水田に灌漑用水を引くために国民の人力で建設された。ダムは幅8km、最大100万km3の貯水量を誇る。2001年にイタリアと日本のODAによって改修作業が行われ、現在でも灌漑のために活用されている。

 

プノンサンパウ(Phom Sampeov)

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パイリンへ通じる道から眺めるプノンサンパウ山

 

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洞穴の中には人骨が保管されている

市街から13kmにそびえる山。山の奥に洞穴があり、ポル・ポト時代には多くの人がこの洞穴で殺された。500段の階段を上りきると頂上。心地よい空気がみなぎる。夕暮れにはコウモリの大群が鳴きながら飛ぶのが見られる。プノンサンパウの伝説:昔、一人の王子が仙人から呪術を習得し、仙人の孫の美しい少女と恋に落ちた。ある日、二人は森でワニの卵を見つけ、家に持ち帰り、生まれたワニをアトゥンと名付けて可愛がった。その後、王子は宮殿に戻り妃を迎えた。アトゥンは王子の心変わりを怒り、王子がサンパウ(舟)で妃への贈り物を運んでいる途中、舟を沈め、家来を殺してしまった。それ以来、この山をプノンサンパウと呼ぶようになった。

 

フライングベッド(竹列車またはロリー)
Flying bed or bamboo train (or lorry)

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5~6人の観光客を乗せて8kmの線路を走り、風景や夕日を鑑賞する(1台5ドル)。事故には十分な注意が必要

線路を利用して重い物を運んだり移動するのに使われている“公共交通”。 対向車が来たら急いで荷物を降ろし、ロリーを線路から外し、列車が通り過ぎたら再び組み立てて移動を再開する。

 

観光局(Tourism Department)

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Road 1沿いの州役所の向かいにある。開館:7:30~11:30、14:00~17:00。

 

(情報:2007年8月)