カンボジアを訪れる旅行者向けに国内各州の人気観光名所・ホテル・お土産・料理などの情報を紹介するコーナー
基本情報
プノンペンから12km
面積 3,812㎢
人口 1,273,749人
カンダールは、「真ん中」という意味だ。カンダール州は、カンボジアの首都プノンペンを囲むように広がっている。カンプチアクラウォムがベトナム領になる前はカンボジアの「真ん中」だったとして、このように呼ばれるようになったと言われる。
ダウンタウン Downtown
州の中心部は、タクマウ。プノンペンから近く、通勤圏でもある。バサック川沿いには、大きな公園があり、人々が散策をしたり、運動をしたりして楽しんでいる。
プノムプロサット・トライトロン
Phnom Proseth Treay Treung
プノムプロサット・トライトロンは、古くから祈りの場として知られていたが、ポル・ポト時代にはここで多くの人が拷問を受け、殺害された。1979年にポル・ポト時代が終わると、再び人々の祈りの場となっている。見晴しのいい頂上には6、7世紀に建てられたプレァミァダークルップレァ寺院がある。寺院には、そこからウドン山へと至るほら穴があったと言われるが、第二次世界大戦時にフランス軍によって封鎖されてしまったという。寺院には、幅21メートル、高さ6メートルの巨大な涅槃仏があり、多くの人が訪れる。
ウドン Oudong
プノンペンから40キロ、国道5号沿いにある。ウドンはカンボジアの古都で、17世紀から19世紀半ばまで王都が置かれていた。丘の上からは町並みが一望できて素晴らしい。
丘に登るには、東側には509段、北側には418段の階段がある。丘には、さまざまな仏塔や古い建物=写真=が立ち並んでおり、モニボン王(在位1927~1941年)の仏塔、アンドゥオン王(在位1847~1859年)の仏塔などがある。
コッダイ Koh Dach
プノンペンから10キロほど、国道6号線からフェリーで渡る島。「コッ」は島、「ダイ」は「切り離された」という意味だ。コッダイは絹織物の島として知られる。ほとんどの家が機織り機を持っていて、若い人からお年寄りまで、男性も女性も布を織ることができる。織物のほか、住民たちは野菜や果物を育てて生計を立てている。島へのフェリーは、1人1,000リエル、大型車7,000リエル、小型車5,000リエル。シソワット・キーから川下りを楽しみながら渡ることもできる。遊覧用のボートは1時間$10~$15。
乾季には、メコン川の砂浜で水泳も楽しめる。入場料は外国人のみ2,000リエル。そのほか、バイクは1,500リエル、車は3,000リエル。
コンポン・ルーン Kampong Loung
プノンペンから21キロの場所にある。銀細工で有名な地域。かつては500近い世帯が銀細工を作っていたが、現在は100世帯ほどに減っている。原料の銀が高価になった割に、製品の値段が安く、生計を立てられない職人が増えたためだという。プノンペンの土産物屋で見かける銀細工は、ほとんどがここで作られている。
キンスヴァイ・クラウ Kien Svay Krav
プノンペンから国道1号線を30分ほど南下した場所にあるメコン川沿いの観光地=写真上=。週末には、鶏肉や魚のバーベキュー、果物やお菓子の屋台などがたくさん出て=写真下=遊びにきた地元の人々でにぎわっている。川沿いにはコテージがあり、夕涼みには最適。コテージの利用料は広さや場所によって、5,000リエルから10,000リエル。
食べる、買う、楽しむ Eat, Buy, Enjoy

籐(ラタン)製品 Rattan
ウドンの近くにあるスラッ・ポー村は、籐(ラタン)製品でよく知られている。村へ行けば、家で籐製品を作っている人たちから直接買うことができる。
クメール菓子 Traditional Local Snacks
古くからあるクメール菓子を味わってみてはいかが。ウドン山の散策から戻って少し疲れた体にやさしい甘さ。1枚100リエルのノムチョンカッから1,500リエルのノムクモッまで、いろいろある。

サトウヤシ
Fruit of Sugar Palm Tree
カンダール州はサトウヤシの産地でもある。サトウヤシといえば砂糖だが、安くておいしいサトウヤシの実もおすすめ。ウドン山の周辺では、3,500リエルから4,000リエルでたっぷり楽しむことができる。やさしい甘さだ。
観光事務所 Tourism Department
観光情報はチアン・ラタナクさん(電話012-738-867)へ。開館は月曜から金曜の午前7時から11時、午後2時から5時。
(情報:2010年6月)