カンボジア各州情報では、カンボジアにある24州と1特別市のそれぞれの名所・ホテル・お土産・料理など観光に役立つ情報をお届け!今回はコッコン州をご紹介します。

州都 : カーマラプーマン
面積 : 10,090km²
人口 : 123,618(2018年の国勢調査より)
アクセス : プノンペンから国道4 号線と48 号線で南東へ290km
海岸に面したこの地域は、シアヌーク時代にカンポット州から分離して新しい州となった。 地形が離れ小島(コッコン)のようだ、ということからコッコンと名づけられたという。
昔はプノンペンからの道路事情が悪く、マラリア多発地域でもあるため、人の寄りつかない僻地のイメージが強かったが、今は道路が整備され、誰もが楽しく行楽できるようになった。
ダウンタウン

早朝から漁船が始動
市街地は州の真ん中に位置する。社会主義時代はクロン・カーマラプーマンと呼ばれていた。
町は海に面しており、 南国リゾートの雰囲気がただよう。2008 年4 月に開通した全長1,600m の橋が美しく印象的。住民はおもに漁業に従事している。地元の特産は新鮮な海産物とカピと呼ばれるエビをペーストした保存食。どのレストランでもお目にかかれる。
町ではタイの通貨「バーツ」が流通している。
ピァムクロサォップ

青々と美しいマングローブの森
川に浮かぶ水上村
町の中心部から7km。シソヴァット・モニヴォン王の統治時代(1927 年ごろ)、クメール人、チャム(ヴ ェトナム)人、中国人、タイ人がこの地域で漁民として生活していた。だが、当時カンボジアを統治していたフランスがこの地域から住民を追い出したために、住民は、米を入れる袋布を壁代わりにした掘っ立て小屋を建てて隠れて住み、漁業を続けたという。
「袋布 で隠した(壁にした)=バンバゥ」はタイ語でバンク ロサォップといい、いつしかピァムクロサォップと呼ばれるようになった。
この地域ではマングローブの森散策や釣り、イルカの鑑賞が楽しめる。また、漁民から直接カニやエビなどの新鮮な魚介類を購入することもできる。
チャムイァム海岸

海水浴は午後4時ごろからが狙い目
町の中心から9km のところに美しい砂浜が広がる。波が小さいので海水浴にも最適。公共の海岸なので、無料で誰でも遊べる。近くには高級カジノが立ち並ぶ。チャ ムイァム国際国境にも近い。
コークトローク寺院

山の頂上は空気が新鮮
文化団体が州と協力して2007 年に建立した、小さな山の上の寺院。カンボジアの人々が古くから信仰するコークトローク神を奉っている。頂上に立つと、海からの風 がさわやかに吹き、海岸やカジノなどを一望できる。
チョートニェン寺

錨(いかり)は海軍のシンボル
スマイッミァンチェイ郡ボンコンチャーン村の国道48 号線沿いにあるコッコン州で最も古い寺。1963 年に海軍兵士が建立者の像をつくり、この寺院に安置したのが始まりといわれている。
タータイ川の橋

山から見る景色は最高
町の中心部から国道48号線を南に20km のところにある全長390m の橋。周りを森林に囲まれ、雨季には10m の高さか ら落ちる小さな滝を見ることができる。山と橋がマッチして美しい情景を作り上げている。