食べるもの、身に着けるもの、使うものetc. いろんなものを揃えて地元の人たちの暮らしを支える市場は、いつも活気に満ち、生活感があふれています。ただ見て歩くだけでも十分おもしろいけど、せっかくなら地元の人たちに混ざって買い物してみませんか?
それぞれ違った特色があるプノンペンの主要な市場5つをご紹介するシリーズ特集、今回はセントラルマーケットです。記事の最後にはマーケット内の地図も載っていますよ!
お土産から洋服、食品まで何でもそろう「総合デパート」
プノンペンを代表する市場といえばここ、セントラルマーケット。中央にドーム、そこから四方へ「×」字型に建物が伸びるユニークな設計はフランス人建築家によるもので、1937年の完成以来、街のシンボルとして存在感を放っています。
市場の管理事務所によれば、市場内にある店舗数はなんと3,000以上。「頭からつま先まで、何でも必要なものがそろう」と話す通り、食品に電化製品、日用品から衣類、宝飾品まで、ありとあらゆる物を売る店が隙間を埋めつくすようにひしめき合い、美容サロンや占いコーナーまで。
観光客に最も知られた市場だけあって、土産物店が多いのも特徴。まるで「総合デパート」のような市場で、買い物を楽しむ地元の人と旅行者、売り子たちの元気な呼び込みの声でいつも活気にあふれています。
ざっくり分けると、市場正面にあたる東側〜北側に旅行者向けのTシャツやスカーフ、雑貨、絵画などのお土産が多く、西側は食材と屋台の食べ物系エリア、南側〜東南あたりは台所用品などの日用品が多数。
中央のドームにはアクセサリーや時計などの宝飾店がずらりと並んでいます。
セントラルマーケットで働く人々
お土産店/スレイモムさん(20)
「スカーフが人気。コットンのものは2ドルから、シルクは5ドルから高くても10ドルくらい。お土産にぴったりですよ♪」
縫い子/チェンダーさん(34)
「普段着のシャツやズボンは縫い賃1着10ドルから、ドレスは1着40ドルから承ります」
宝飾店/ホンさん(29)
「ラタナキリやパイリンなど、カンボジアで採れた宝石をぜひ! 1カラット8ドルの手頃なものから100ドル、1,000ドルの上質なものまでそろえているよ」
セントラルマーケット基本情報
Since: 1937
Open: 7:00-17:30/Every day (※市場の扉が開く時間。それぞれの店舗によって営業時間は異なる)・旅行者も現地の人も利用する市場
・土産物店もたくさんある
・食材コーナーも見応えあり
・中央のドーム以外は通路まで店がびっしり
・アールデコ様式の歴史ある建物にも注目
市場内マップ
セントラルマーケットの位置
観光客と地元の人が両方集まるセントラルマーケット。とりあえずカンボジアの市場の雰囲気を楽しみたい! という時は、とりあえずここに来てみるのがいいかも。
(2017年4月発行 NyoNyum88号より)
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