基本情報
プノンペンから国道5号線で291km
面積 11,622 km
人口 約100万人

ドンボーン・クロニュン彫像 昔むかし、ター・ドンボーン・クロニュン(ター=おじいさん、ドンボーン=棒、クロニュン=真っ黒)という名前の有名な隊長がいた。シャム軍(現在のタイ)との戦争の際に、隊長が棒を投げると、棒はこの地域のどこかでなくなってしまった。それ以来、この地域はバッドンボーン(バッ=なくす、ドンボーン=棒)と呼ばれるようになった。像は、州のシンボルとして1997年に建立された。国道5号線から州内に入ると最初にこの彫像が出迎えしてくれる。高さ8m。正座して両手にドンボーン・クロニュン(黒い棒)を捧げ持っている。これはカンボジアが独立したことを意味する。
州役所(Province Hall)
博物館(Museum)
プサーナット(Phar Nat)
フルーツビレッジ(Kampong Seyma Village)
クメールの伝統的な家(Ancient house village)
市街から約3Km離れた村に、1900年代に建設されたカンボジアスタイルの家19軒が残されている。ポルポト時代、クメール・ルージュ軍は稲の倉庫やダイニングルームとして利用した。州観光局副局長のエン・プラッチ氏の提言により、観光局は2006年に村と家を保存し、公式に観光地として管理することにした。
プロホックマーケット(Prohok Market)
バノン遺跡(Banan Temple)
11世紀末、テシャーヴァルマン2世によってバラモン教を奉るために作られたが、以後は仏教寺院となった。ロンヴェーグ時代にソノン王子が遺跡の中から刀を引いて国の未来を占い、祈りをささげた。以来、住民はこの遺跡を「バノン(祈る)」と呼ぶようになった。
ワットアェックプノン(Wat Ek Phnom)
11世紀初め、スーリャヴァルマン1世によって建てられたお寺。1977年(ポル・ポト時代)に虐殺刑務所として使用され、1週間に100人の人が殺害された。
プレックトァル(Prek torl)
市街から105km。トンレーサップ湖沿いの野鳥のサンクチュアリ。欧米人観光客に人気。10月~12月には、ボートクルーズでトンレーサップ湖周辺に生息する野鳥観察を楽しむことができる。
コンピンプーイ灌漑施設(Kamping Pouy Irrigation System)
市街から35km。ポル・ポト時代に水田に灌漑用水を引くために国民の人力で建設された。ダムは幅8km、最大100万km3の貯水量を誇る。2001年にイタリアと日本のODAによって改修作業が行われ、現在でも灌漑のために活用されている。
プノンサンパウ(Phom Sampeov)
市街から13kmにそびえる山。山の奥に洞穴があり、ポル・ポト時代には多くの人がこの洞穴で殺された。500段の階段を上りきると頂上。心地よい空気がみなぎる。夕暮れにはコウモリの大群が鳴きながら飛ぶのが見られる。プノンサンパウの伝説:昔、一人の王子が仙人から呪術を習得し、仙人の孫の美しい少女と恋に落ちた。ある日、二人は森でワニの卵を見つけ、家に持ち帰り、生まれたワニをアトゥンと名付けて可愛がった。その後、王子は宮殿に戻り妃を迎えた。アトゥンは王子の心変わりを怒り、王子がサンパウ(舟)で妃への贈り物を運んでいる途中、舟を沈め、家来を殺してしまった。それ以来、この山をプノンサンパウと呼ぶようになった。
フライングベッド(竹列車またはロリー)
Flying bed or bamboo train (or lorry)
線路を利用して重い物を運んだり移動するのに使われている“公共交通”。 対向車が来たら急いで荷物を降ろし、ロリーを線路から外し、列車が通り過ぎたら再び組み立てて移動を再開する。
観光局(Tourism Department)
Road 1沿いの州役所の向かいにある。開館:7:30~11:30、14:00~17:00。
(情報:2007年8月)