カンボジアを訪れる旅行者向けに国内各州の人気観光名所・ホテル・お土産・料理などの情報を紹介するコーナーです。
基本情報
プノンペンから国道5号線で91km
面積は 5,521㎢
人口 471,616人
地図をクリックすると拡大します
農業と漁業で栄えるコンポンチュナン州は、伝統的に素焼きの土鍋やびん、七輪の生産でも有名。女性たちがつくった素焼き製品を、男たちが牛車に乗せて行商する。川を利用して運搬することも多く、土鍋が集まる港「コンポン(港)チュナン(鍋)」が州名となったといわれている。
ダウンタウン Downtown
コンポンチュナン中心地には、プサールーとプサークラォムという2つの市場があり、各地から集まる農産物や商品でにぎわう。街の中央にはコングレイという女性が、馬に乗って逃げる夫を追いかけている様子の彫像がある。これはコンポンチュナンの村が舞台となったプットサェンとニァンコングレイの物語を描いたものである。
コンポンプレァ遺跡 Prasat Kampong Preah
市街から北西へ44kmのところにあるが、道路コンディションが悪く2時間ほどかけて到着。乾期は陸路だけで到着できるが、雨期はボートで2km移動する必要がある。敷地内には女遺跡と男遺跡がある。女遺跡は紀元7~8世紀に建設された約5m四方、高さ60mの建物で、美しい彫刻がきれいに残っている。男遺跡は4m四方、高さ5mの建物であるが、崩壊が進んでいる。
ニァンコングレイ山 Phnom Neang Kong Rey
市街から北へ14kmのところにある行楽地。市内の船着場からボートに乗って30分、さらに陸路で30分ほどのところにある。この山には伝説がある。二人の富豪夫婦が12人の娘を授かった。娘たちが成人になるまでに多くの費用がかかったため、夫婦は貧乏になり、夫婦は娘を森に捨てることに決めた。12人の娘は急いで逃げ出し、ある王国にやってきた。王は娘全員を妻として迎えたが、妖怪がこれを知り、娘たちよりももっと美しい女に変身して王を誘惑し、王妃の地位に就いた。12人の娘は山の洞穴に捨てられ、しばらくして失明してしまった。末娘だけが少し見えた。その後、12人の娘はみな妊娠し、子供を出産したが、空腹に耐えられず子供たちを食べてしまった。末娘は子供が哀れだと思い、男の子を救い、育てた。彼は大きくなり、ニァンコングレイという女性を妻とした。彼は、妻の持っていた目の治る薬を盗んで母たちのもとへ走ったが、これを追いかけた妻は途中で死んでしまった。その場所がこの山といわれる。
プラサートスレイ/プラサートプロッス
Prasat Srey/Prasat Pros
市街から29kmのところにあるのがプラサートスレイ。船でコンポンレーンまで行き、さらに川沿いの赤土の道路を走り1時間45分ほどで到着。この遺跡は7~8世紀ごろに建設されたヒンズー寺院で、高さは17mある。遺跡の前には美しい森が広がる。
一方、プラサートプロッは市街から31kmのところ、プラサートスレイからさらに2km進んだところに位置する。遺跡までのおよそ500mの道は徒歩で、あぜ道を通っていかなければならない。やがてプラサートスレイより少し小さい遺跡(高さ15m)に到着する。
素焼き製品 Unglazed Pottery
山のふもとに住む人々は、ほとんどが土鍋や瓶、土産物などの素焼き製品生産者。コンポンチュナン州の素焼き生産では、この山から得られる土が使われている。このため人々は、この山を命の山と呼んでいる。ビンや土鍋は低価格だが、2001年から生産が始まった、水をろ過するつぼは、スリランカやベトナムに輸出され、$10程度で販売されている。一方、七輪もこの地域で伝統的に生産されている。七輪は窯で焼くのではなく、重ねて下から薪を焚いて焼く。土鍋の値段は大きさによりR7,000~R60,000 。
竹細工手工芸 Bamboo Handicrafts
竹細工の村が市街から南へ12kmのところにある。カゴやザル、土産ものなど多くの製品が手作りされている。稲作の手が離れる農閑期になると、村人は竹細工に専念する。お年寄りから子供まで、家族みんなで生産に精を出す様子が見られる。1家族で1日にカゴ10個を生産できる。値段はR3,000~4,000。�
コンポンチュナン観光事務所
Kampong Chhnang Tourism Department
州の観光情報はこちらへ。開館7:00~11:30、14:00~17:00)Tel 016-857-256 / 026-770-063
(情報:2009年10月)